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2007年7月13日(金)発売。各780円(税込み)
製作:WHDジャパン 販売:有限会社フォワード 字幕監修:石田 一(いしだはじめ) 作家/SFホラー映画史研究家 ☆☆☆閑刻メディア.comで、発売中です☆☆☆ |
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★エド・ウッドのX博士の復讐
原題:The Revenge of Dr. X 1970年/93分/カラー/モノラル 監督:ケネス・G・クレイン 出演:ジェームズ・クレイグ,ジェームズ八木 ☆あのエド・ウッドが日本で撮っていた!? 驚異のモンスター映画!! ■STORY 宇宙ロケットの発射実験に参加していたブレーガン博士は、休み無しのハード ワークにより心身ともに限界にきていた。長期休暇を取ることにした彼は、助 手のポール・ナカムラの勧めで日本へと渡り、本来の専門である植物学の研究 に打ち込むことにする。しかし、彼の精神は既に病んでいた。米国から持ち込 んだ食虫植物と日本の海底から採取した不気味な植物を交配し、新たな肉食の 生物を作り出そうとしていたのだ……。 ■INTRODUCTION 動き回る肉食植物怪物の恐怖! フランケンシュタインを髣髴とさせる新たな 生命の創造に執着するマッド・ドクターの狂気を描いたSFホラーの珍作! 米国で「The Double Garden」(1970)として製作されたものを、ビデオ用に再 編集したのがこの「X博士の復讐/Revenge of Dr.X」としてだと謂われている が詳細は不明。製作のケネス・G・クレインは『双頭の殺人鬼』?(1959)を日本 で撮影をしており、この作品もまた日本で撮られたことは確実だろう。また、 近年多くの研究家の調査から、この映画の脚本を主に書いたのは、『プラン9・ フロム・アウター・スペース』や『死霊の盆踊り』で知られる最低映画の監督 エドワード・D・ウッド・Jrであると判明している。(文・松村仁史) ☆字幕監修:石田 一(作家/SFホラー映画史研究家) |
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★ジェシー・ジェームズとフランケンシュタインの娘
原題:Jesse James Meets Frankenstein's Daughter 1965年/83分/カラー/モノラル 監督:ウィリアム・ボーダイン 出演:ジム・デイヴィス、ジョン・ラプトン ☆世紀の対決!! モンスターVS.ガンマン ■STORY 西部の無法者ジェシー・ジェームズ(ジョン・ラプトン)と相棒のハンクは強 盗集団ワイルドバンチに誘われて駅馬車強盗に参加するが、そこにはジェシー を恨む男の罠が待っていた。銃弾に傷ついたハンクを連れて逃走したジェシー はファニータという美女に出会い、医者が住むという屋敷に案内される。だが その屋敷では、フランケンシュタインの末裔=ルドルフとマリアの兄妹が怪し げな実験を行なっていた。マリアは強靭な肉体を持つハンクを利用して新たな 人造人間を作り出そうと計画する……。 ■INTRODUCTION フランケンシュタインと西部劇を合体させた異色作で、ジョン・キャラディン 主演の『ビリー・ザ・キッド対ドラキュラ』(1965)との二本立て興行作品として 製作された。主演のジェシー・ジェームズを演じたジョン・ラプトンはTVシ リーズ「ブロークン・アロー」などに出演していた人気スターで、撮影当時は 38歳(史実のジェシー・ジェームズが死亡したのは34歳)。題名役のマリアは 本来のフランケンシュタインの“娘”ではなく“孫娘”に当たるが、家系とし ては父親も“フランケンシュタイン”なのだからタイトルに嘘はない。再生し たモンスターを“イゴール”と名づけるなど、マニアの遊び心いっぱいの怪作 である。(文・田中靖人) ☆字幕監修:石田 一(作家/SFホラー映画史研究家) |
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★血のバケツ
原題:A Bucket Of Blood 1959年/65分/モノクロ/モノラル 監督:ロジャー・コーマン 出演:ディック・ミラー、バルボーラ・モリス ☆私の芸術−−−あなたにわかりますか? ■STORY 芸術家が集うカフェで給仕の仕事をしているウォルター(ディック・ミラー) の夢は、彫刻家として有名になる事だった。ある日、彼はアパートの大家が飼 っている猫を過失から殺してしまう。そして翌日、彼は彫刻家として最初の作 品をカフェに持ち込む。粘度で作られた彫刻のタイトルは「死んだ猫」。美術商 でもあるカフェのオーナーがそれを店に飾ると大評判になり、今まで冷たかっ た客達もウォルターに一目おく様になる。しかし、オーナーはふとした偶然か ら、彫刻の中に猫の死骸が入っていることに気付く。そこにウォルターが現れ、 今度は人間の男を作ったと言う……。 ■INTRODUCTION ウォルター役のディック・ミラーは、低予算ホラー映画の常連としてマニアに はお馴染みの俳優。ジョー・ダンテの『グレムリン』や、スピルバーグの『1 941』等への出演でも知られているが、TV版「マイアミ・バイス」の脚本を 手掛けるなど多彩な才能の持ち主でもある。監督のロジャー・コーマンは、代 表作『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1960)を2日間で撮影し、そのセッ トを流用して5日間でこの作品を撮り終えた。予算はたった5万ドルだが、そ んな低予算&短期間で作られたとは思えない見事な出来栄である。また、不気 味なスリラー映画にブラック・ジョークの要素を取り入れた手腕も評価が高い。 (文・松村仁史) ☆字幕監修:石田 一(作家/SFホラー映画史研究家) |
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★火星探検 ロケットシップX−M
原題:Rocket Ship X-M 1950年/93分/モノクロ/モノラル 監督:カート・ニューマン 出演:ロイド・ブリッジス、オーサ・マッセン ☆劃期的宇宙征服を目指す五人の科学者の勇姿! ■STORY 宇宙船X-M号は、人類初の有人月ロケットとして打ち上げられた。パイロット のフロイド・グラハム(ロイド・ブリッジス)や科学者たち5人の乗組員は様々 な苦難と戦いながら月へと向かうが、やがて燃料系に重大なアクシデントが発 生し、全員が数日にわたって意識を失ってってしまう。しかも、コースを外れ た宇宙船X-M号は加速を続け、遂には火星の軌道にまで到達してしまったのだ。 彼らは目的地を変更し、火星に着陸することにしたが……。 ■INTRODUCTION 製作・監督のカート・ニューマンはドイツ出身。1932年よりハリウッドで監督 業をスタートし、ターザン映画を3本撮った後、SF・ファンタジー映画を多 数製作した。本作は同年にジョージ・パルが製作した『月世界征服』(1950)を意 識して短期間・低予算で即物的に撮られたが、核戦争への警告というテーマを 盛り込んだ点では評価が高い。さらに、ファーディ・グロフェによるクラシッ クを基調としたサウンドトラックは現代のSF大作を彷彿とさせる。当時主流 だったお子様向けSF映画とは一線を画した、社会派の作品である。 (文:田中靖人) ☆字幕監修:石田 一(作家/SFホラー映画史研究家) |
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★猟奇島
原題:The Most Dangerous Game 1932年/62分/モノクロ/モノラル 監督:アーネスト・B・シュードサック、アーヴィング・ピシェル 出演:ジョエル・マクリー、フェイ・レイ、レスリー・バンクス ☆ザロフ伯爵の趣味、それは−−−人間狩り 戦慄のサスペンス・ホラーが75年ぶりに蘇る!! ■STORY 船の遭難でただ一人生き残った青年ボブは、ジャングルに覆われた孤島に泳ぎ 着き、そこで孤独に暮らすザロフ伯爵の屋敷に迎え入れられた。屋敷には別の 遭難で助けられたという可憐な美女イヴとその兄も居た。だが、ザロフ伯爵の 正体は“人間狩り”を至上の歓びとする異常者だった。解放の条件は夜明けま で逃げ切ること。<最も危険なゲーム>の幕が切って落とされたのだ! ボブ はイヴと共に鬱蒼としたジャングルの奥へと逃げ出していく。ザロフが用意し た数々の魔の手から、2人は無事に逃げ切れるのだろうか? ■INTRODUCTION 孤島のジャングルを舞台に、追う者と追われる者の姿を緊張感たっぷりに描い た秀作! スケール感溢れるジャングルの描写が見事だが、これは名作『キン グコング』(1933)と同じセットを使用したものである。同時期に並行して製作さ れたためスタッフやキャストの多くが共通しており、ヒロインのフェイ・レイ は本作では自前のブルーネットの髪で、『キングコング』ではブロンドのカツラ を被ってキャラクターを演じ分けた。ザロフ伯爵を嬉々として演じるレスリ ー・バンクスの怪演も見どころの1つ。ハンターを自認するボブが、一転して 狩られる側に立つという皮肉な設定も作品に深みを与えている。また、有名な ゾディアック事件(連続殺人)において、犯行声明文に本作のセリフが引用さ れていたことは社会的な話題にもなった。(文・喜多匡希) ☆字幕監修:石田 一(作家/SFホラー映画史研究家) |
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2007年6月8日(金)発売。各780円(税込み)
製作:WHDジャパン 販売:有限会社フォワード 字幕監修:石田 一(いしだはじめ) 作家/SFホラー映画史研究家 ☆☆☆閑刻メディア.comで、先行発売予定です☆☆☆ |
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★(発売延期)紅い深淵
原題:DEEP RED 1975年/100分/カラー/モノラル 監督:ダリオ・アルジェント 出演:デヴィッド・ヘミングス ☆連続猟奇殺人!!サスペンスホラーの傑作(邦題「サスペリア2」を改題) ■STORY テレパシー能力を持つヘルガは、講演会の会場に居あわせた連続殺人犯の心を読み取ってしまう。犯人を知った恐怖のあまり、口を閉ざしていた彼女はその夜、自宅で惨殺されてしまう。音楽家マーカスは、友人のカルバとバーで酒を酌み交わしていたが、悲鳴を聞いて駆けつける。へルガの殺害現場で、到着した警察との会話の後にマーカスは、絵画の1枚が消えていることに気付く・・・。それは、謎の連続猟奇殺人事件の序曲に過ぎなかった。 ■INTRODUCTION イタリアでは、ヒッチコック以上と評されるサスペンスの巨匠ダリオ・アルジェントが、1975年に製作したスリラー映画の傑作。当初、日本では劇場公開されなかったが、1977年に大ヒットした「サスペリア」を受けて、翌年に「サスペリアPART2」の邦題で劇場公開された。ダリオ・アルジェント監督は、”残酷かつグロテスクなシーンをスタイリッシュに描く”という相反する要素を「鮮血の美学」とまで言わしめた異質の監督であり、本作でもその才能を遺憾なく発揮している。ラストを迎えるまで臨場感たっぷりに描かれ、二転三転する展開は圧巻である。このDVDは、近年発見された米国公開版のフィルムを可能な限り復元したものである。 (文:松村仁史) |
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★宇宙からの侵入者
原題:THEY CAME FROM BEYOND SPACE 1967年/85分/カラー/モノラル 監督:フレディー・フランシス 出演:ロバート・ハットン ☆彼らは訪問者ではない。『侵略者』だ! ■STORY イギリスの、ある小さな町に隕石群が飛来した。その原因を、知的生命体の仕業と考えた政府は、優秀な科学者で結成された調査団を派遣する。だが、落下現場を調査し始めた彼らは、隕石から発せられる謎の光線を浴びた為に、宇宙人に身体を乗っ取られてしまう。操られた科学者たちは、とある農場を基地にして、宇宙ロケットの建造を始めた。果たして、侵略者の目的は何か・・・? ■INTRODUCTION 製作は、「テラー博士の恐怖」等のオムニバス・ホラーで有名な英国のアミカス・プロ。監督のフレディ・フランシスは、同作をはじめとして「フランケンシュタインの怒り」「帰ってきたドラキュラ」(共にハマー・プロ)等を手がけた、ホラー映画の名匠である。本作も、ジャンルとしてはSFであるが、随所にホラー映画的な演出が見られて楽しめる。また、レイ・ブラッドベリ原作の「それは外宇宙からやって来た」(1953年。日本ではTV放映のみ)を思わせる内容ではあるが、盛り込まれた多くのアイディアによって、ラストまで飽きさせない作品に仕上がっている。なお、本作も日本ではTV放映のみであり、今回が初のDVD化である。(文:松村仁史) |
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★SOS地球を救え
原題:ASSIGNMENT OUTER SPACE 1960年/72分/カラー/モノラル 監督:アントニオ・マルゲリーティ 出演:アーチー・サヴェージ ☆幻のSF映画の傑作 アンソニー・ドーソン監督作品 ■STORY 時は21世紀、人類は既に太陽系外にも進出していた。若きレポーターのロイは、スペースマン(外宇宙飛行士)の取材のために宇宙船BZ−88号に乗船する。彼には知らされていない極秘任務を帯びた航海であった。それは、故障により強烈な光子放射線を放ちつつ、地球帰還コースを航行する光子力宇宙船アルファ2号を止めることであった。もし、アルファ2号が地球の軌道に達すれば、地上は焼き尽くされて人類は滅亡してしまうのだ。スペースマンたちの努力も空しく、光子放射線が妨げとなってアルファ号に近づくことができない。ミサイルすらも着弾前に爆発してしまう。なす術は無いのか?まさに地球SOS! ■INTRODUCTION 本作は、イタリアSF映画の第一人者、アントニオ・マルゲリティ(別名、アンソニーデイジーズ。またの名をアンソニー・ドーソン)の監督第一作である。当社既出の「地球最終戦争」は二作目であり、人物紹介はそちらを参照して頂きたい。本作は、彼の初監督作品というよりは、イタリア・スペース・オペラの記念すべき世界進出第一作目というべきの作品である。内容は、これぞ宇宙版「スピード」(キアヌもビックリ!)と言わんばかりのマカロニ・スペース・オペラ第二弾である。 なお、このDVD(アメリカ公開版)には、ジャック・ウォーレスによる英語のナレーションが挿入されている。(文:田中靖人) |
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★呪われた海の怪物
原題:CREATURE FROM THE HAUNTED SEA 1961年/74分/モノクロ/モノラル 監督:ロジャー・コーマン 出演:アンソニー・カーボン ☆こんな怪物、見た事がない!! ■STORY 革命後のキューバ。前政府の金塊を強奪、国外逃亡を図るトスタード将軍とその側近達。これを手引きするマフィアのレンゾとその情婦マリーベル。レンゾの手下を加えた一行は、カストロ新政権の追っ手を振り切り、脱出用の船でカリブ海へ。しかしレンゾは、金塊の独り占めを画策していた。伝説の海の怪物をでっちあげ、襲われたように見せかけながら、将軍とその部下を次々に殺害していく計画であった。だが、彼の思惑に反し、その海には本当に怪物が存在していた・・・。 ■INTRODUCTION B級映画の帝王ロジャー・コーマン監督が製作、監督を手がけた作品。プエルトリコでの「地球最後の女」の撮影が予定より早く終了したため、余った時間を使い、同じキャスト、スタッフで6日間で取り終えたと言われている。しかし、内容は本作のほうが複雑で、元政府軍とスパイ、マフィアと情婦、土産物売りと行きずりのヒロイン、さらには怪物までもが登場する。監督の気まぐれから、突然撮影が開始されたので何の準備もなく、怪物の着ぐるみは、現地調達・・・ボディはレインコートにモップを貼り付け、目玉ははテニスボール・・・と、完成品は某有名キャラ似のお茶目に仕上がっている。これぞ、コーマン先生の真骨頂だ!(文:田中靖人) |
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★ゾンビの秘宝
原題:OASIS OF ZOMBIES 1982年/75分/カラー/モノラル 監督:A・M・フランク(ジェス・フランコ) 出演:マニュエル・ゲリン、フランシス・ジョーダン ☆「ザンゲリア」を彷彿とさせるグロテスクなゾンビ ■STORY ロンドンの大学に通うロバートは、急死した父の日記から驚愕の事実を知る。第二次世界大戦中、将校として北アフリカ戦線に配属されていた彼の父は、600万ドルの金塊を輸送するドイツ軍部隊を襲撃して全滅させていた。その時に隠した金塊が、今も砂漠のオアシスに眠っているというのだ。ロバートは友人を誘って宝探しに発つのだが、そこで彼らを待っていたのはゾンビ化したドイツ兵達だった! ■INTRODUCTION クリフォード・ブラウン、A・M・フランク等の変名を用い、これまでに200本近い映画の監督をしてきたジェス・フランコ! ”ユーロ・トラッシュの帝王”と呼ばれる彼が、80年代のゾンビ映画ブームに乗って発表したのが本作だ。ルチオ・フルチ監督作『ザンゲリア』を彷彿とさせるグロテスクなゾンビが登場する一方、フランコが得意とするお色気もたっぷり。さらには、イタリア映画『バトル・コマンド/熱砂の大作戦』から流用した戦闘シーンがドラマを盛り上げる。とはいえ、そこはフランコ監督。娯楽映画のエッセンスを散りばめながらも、奇妙に間延びした、不安定な作品に仕上がっている。(文:伊東美和) |
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2007年5月11日(金)発売。各780円(税込み)
製作:WHDジャパン 販売:有限会社フォワード 字幕監修:石田 一(いしだはじめ) 作家/SFホラー映画史研究家 ☆☆☆閑刻メディア.comで先行発売中です☆☆☆ |
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★地球最後の男
原題:THE LAST MAN ON EARTH 1964年/86分/モノクロ/モノラル/ワイドスクリーン仕様 監督:シドニー・サルコウ 出演:ヴィンセント・プライス ☆ゾンビの原点!!ヴァンパイアとの死闘 ■STORY 謎の細菌の流行により、人類の殆どが死滅、またはゾンビ化してしまった近未来。「私が最後の人類なのだろうか」と自問自答を繰り返す彼の前に、一人の女性が現れる。果たして彼女は、人類の生き残りなのか?それとも・・・ ■INTRODUCTION クリストファー・リーや、ピーター・カッシングと並ぶホラー映画俳優、ヴィンセント・プライスの 代表作の1本。ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビシリーズ第1弾「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(弊社より発売中)の原型とされ、アメリカでは人気の衰えない作品である。1971年にはチャールトン・ヘストン主演で「地球最後の男 オメガマン」としてリメイクされており、現在製作が進められている「I Am Legend」は、本作の二度目のリメイクにあたる。(文:松村仁史) |
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★ロスト・ワールド
原題:THE LOST WORLD 1925年/68分/モノクロ/サイレント 監督:ハリー・O・ホイト 出演:ウォーレス・ビアリー、ベッシー・ラヴ ■STORY イギリスのチャレンジャー教授率いる南米奥地探検隊の一行は、アマゾン川をさかのぼり伝説の“死滅の谷”を発見する。その前人未踏の秘境には、なんと今も前世紀の恐竜たちが棲息していた。一行は首長竜(プロントザウルス)の捕獲に成功 、ロンドンに凱旋帰国するがそこで檻を破って市街に暴れだし、ロンドンをパニックに陥れる。首長竜は多くの建物を破壊していくが、ロンドン橋が崩れテームズ川 に落下、そこから海に向かって姿を消してしまう。 ■INTRODUCTION シャーロック・ホームズの作者アーサー・コナン・ドイルが、1912年に発表した小説「失われた世界」の初映画化作品。制作はR・ハドソン・ワターソン、監督はハリー・O・ホイト、そして本作最大の見せ場、恐竜の特撮はウィリス・オブライエン。彼は後に「キングコング(1933)」の特撮も手がけストップモーション・アニメーションの父と呼ばれ、あの“シンドバッド”シリーズで有名なレイ・ハリーハウゼンの師匠となる人形特撮マンである。また、本作で特筆すべきは登場する恐竜の多さであり、後年、S・スピルバーグの「ジュラシック・パーク」が公開されるまで半世紀以上トップの座を譲らなかった。近年、CGにとって変わられたストップモーション・アニメの王道をいく名作と言えるだろう。(文:田中靖人) |
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★大蜥蜴の怪(おおとかげのかい)
原題:GIANT GILA MONSTER 1959年/74分/モノクロ/モノラル 監督:レイ・ケロッグ 出演:ドン・サリヴァン/リザ・シモーヌ ■STORY ニュー・メキシコの平穏な田舎町で次々と不可解な殺人事件が頻発する。保安官と協力し、失踪した友人を捜索していた主人公は、巨大な毒トカゲの怪物と遭遇する。その後、巨大トカゲは列車を転覆させ、建物を破壊し、主人公たちのパーティー会場を襲撃する。銃撃にも平気な巨大トカゲを退治するため、彼らは改造自動車にニトロを積んで体当たり攻撃を試みるが…… ■INTRODUCTION 本物の毒トカゲをつかい、模型の町並を破壊させるチープでコアなカルト作品。制作総指揮はゴードン・マクレンドン、制作はケン・カーティス、しかしながら監督は大御所のレイ・ケロッグ。彼は当時の20世紀フォックスの特殊効果部長を務めており、「聖衣」「タイタニック号の最後」「地球の静止する日」等々の名作の特撮を手懸け、監督作品としても名優ジョン・ウェインと戦争映画「グリーン・ベレー」を作っている。ちなみに本作に登場するトカゲ(原題の GIANT GIRA)はアメリカ南西部に棲息する有毒のアメリカドクトカゲであるが、本種は非常に動作が鈍く、ある意味可愛らしさがあり、よりカルト色を強くしているかもしれない。 (文:田中靖人) |
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★地球最終戦争
原題:BATTLE OF THE WORLDS 1961年/83分/カラー/モノラル 監督:アントニオ・マルゲリーティ 出演:クロード・レインズ/ビル・カーター ■STORY 謎の巨大隕石が地球に大接近、しかしそれはコンピュータ制御された放浪侵略惑星アウトサイダーであった。アウトサイダーは地球周回軌道に乗り、地球からの探査ロケットを空飛ぶ円盤群で一瞬に破壊する。さらに地球に近づくアウトサイダーのため、大気はイオン化し人類滅亡の危機が近づいてくる。地球軍はアウトサイダー破壊のため攻撃型ロケットを多数発射、空飛ぶ円盤群と激しい宇宙戦争が始まる。 ■INTRODUCTION 本作は60年代に多数制作されたイタリアン・スペース・オペラの初期の代表作である。監督はアントニオ・マルゲリティ、彼はイタリアSF界の第一人者であると同時に、アンソニー・ドーソン(監督名としてもこちらの方が有名)として「新・夕陽のガンマン」「アルデンヌの戦い」他に俳優として出演、「ローマ帝国の崩壊」等歴史物、また多数のSF・ホラー作品の監督をこなしている。また、彼のSFマインドはハリウッドでも高く評価され「2001年:宇宙の旅」の特撮スタッフにも参加している。そして、主演のマッドサイエンティストを演じるのは、「透明人間 (1933)」のクロード・レインズ。まさにイタリア的なキッチュで能天気なマカロニ・スペース・オペラの登場である。(文:田中靖人) |
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★美人モデル 惨殺の古城
原題:BLOODY PIT OF HORROR 1966年/82分/カラー/モノラル マックス・ハンター(マッシモ・プピロ) 出演:ミッキー・ハージティ/フェミ・ベニュッシ ☆拷問ホラーがついにリリース! ■STORY グラビア撮影のために、美人モデル、プロデューサー、撮影スタッフ達が訪れた古城。赤い覆面を被った男が次々と彼等を監禁し、様々な拷問器具を使って責め立てる。万力での頭蓋骨締め付け。手足引き伸ばし。灼熱の石責め。乳房刃刺し。果たして彼等は、拷問部屋から逃れることができるのだろうか。 ■INTRODUCTION タランティーノ製作の「ホステル」で話題となったジャンル”拷問ホラー”がレトロムービーコレクションに登場。サディズムの語源となったマルキ・ド・サドに習い、覆面男が全世界を恐怖に陥れる。イタリアで撮影された残酷描写も話題の本作は、究極のエロチック・バイオレンスムービーとして、日本初のDVD化である。(文:松村仁史) |
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2007年3月31日(土)発売開始。各780円(税込み)
製作:WHDジャパン 販売:有限会社フォワード 字幕監修:石田 一(いしだはじめ) 作家/SFホラー映画史研究家 ☆☆☆閑刻メディア.comで発売中☆☆☆ |
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★ロボット・モンスター
原題:Robot Monster 1953年/60分/モノクロ/モノラル 監督:フィル・タッカー ☆チープSF映画の代表作 ■STORY ある日、ジョニー少年は地球が滅びた事を聞かされる。生き残ったのは自分の家族だけだと言う。地球人の根絶を企む謎の宇宙人は、近くの砂漠にある洞窟に基地を作って潜んでいた。宇宙人は宇宙光線なるものを発して人間同士を争わせ、その上、古代の怪獣を操って人類を滅ぼしたのだと云う。いよいよ人類と宇宙人の最後のバトルが開始される!? しかし、宇宙人は姉のアリスに一目惚れ。果たしてどうなる事やら… ■INTRODUCTION 身体はゴリラの着ぐるみ、頭部は潜水帽-----これが人類を滅ぼした宇宙人だというから開いた口が塞がらない!! どう贔屓目に見ても真面目に作ったとは思えない作品で、穴だらけの脚本、間の抜けた台詞、超チープな特撮など、最低映画の1本として有名になった珍品SF映画。制作は『月のキャットウーマン』で有名なB級映画の巨匠(?)アル・ジンバリスト。最初から最後まで宇宙光線のチカチカ明滅する演出にイライラさせられる、精神的にも毒される可能性がある怪作です。覚悟してご覧下さい。(文:松村仁史) |
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★金星ロケット発進す
原題:First Spaceship On Venus 1959年/78分/カラー/モノラル 監督:クルト・メーツィヒ ☆禁断の空想科学映画! ■STORY シベリアの“ツングース隕石”は金星からの惑星間宇宙船(UFO)だった! 金星人応答せよ! しかし、全世界からの通信にも応答なし。残された謎のメッセージを解明するため、日本を含む8カ国から編成された国際探検隊が金星に旅立つ。金星船コスモクラトール発進、彼らがそこで見たものとは…… ■INTRODUCTION リアリティのある見事な特撮と重厚なストーリーの本作は、後年の『惑星ソラリス』(1972年)と共に当時の共産圏の代表的なSF映画である。原作は、世界的SF作家スタニスワフ・レムの処女長編「金星応答なし」。注目すべきは共産圏映画としては驚嘆すべきエンタテインメント精神で、R2-D2を思わせるキャタピラ式ロボットや、「2001年:宇宙の旅」の“ハル9000”のような航行装置、『禁断の惑星』で見たようなコンピューター等が登場する。主役級のスミコ役を演じるのは、当時の日本の国際派映画女優・谷洋子(SF作品では『姿なき訪問者』(1966)にも出演)。本作は間違いなく1950年代SF映画の傑作の1本である。(文:田中靖人) " |
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★来るべき世界
原題:Thing To Come 1936年/92分/モノクロ/モノラル 監督:ウィリアム・キャメロン・メンジース ☆近未来映画の傑作! ■STORY イギリスの都市エブリタウンを舞台に、1940年から約100年間にわたる人類の未来の歴史が描かれている。1940年の聖夜に突如勃発した戦争は終わることを知らず、都市は廃墟と化し、文明は崩壊、最低のサバイバル生活、疫病の蔓延、そして野蛮な独裁者の台頭など、人類の未来は暗黒時代へ逆行したかのようだった。しかし、やがて平和主義の科学者集団が立ち上がり、理想国家の建設に成功する。2036年、人類はついに月ロケットの発射に成功し、輝く未来へと新たな一歩を踏み出す。 ■INTRODUCTION SFの父と呼ばれるH・G・ウェルズが原作、さらに自ら脚本まで手がけたSF映画の古典。監督は後に「風と共に去りぬ」でアカデミー特別賞を受けた、ウィリアム・キャメロン・メンジーズ、制作はアレクサンダー・コルダ、精巧なミニチュアワークを見せるのはエドワード・コーエン。本作は、当時のソビエト革命やファシズムの台頭等に触発されたウェルズの警世的な思想が全編に漲っており、科学主義と自然主義の対立が中心的なテーマとなっている。日本では手塚治虫が同名の漫画を発表、また、チャールズ・チャップリン、ジョージ・ルーカス等、後年の映画人にも多大な影響を与えた名作でもある。(文:田中靖人) |
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★メシア・オブ・ザ・デッド
原題:Messiah Of Evil 1973年/89分/カラー/モノラル 監督:ウィラード・ハイク,グロリア・カッツ ☆期待を裏切らないゾンビ・ホラー! ■STORY 画家である父の行方を探す為に、アトリエのある海辺の街に来たオーレッティ。やっと見つけた手がかりの日記には、100年前のゾンビ伝説が記されていた。オーレッティは町で知り合ったトムとその仲間二人を家に招くが、その頃、町では恐るべき事件が起こり始めていた。それは、新しいゾンビ伝説の誕生であった!! ■INTRODUCTION 斬新で見事な演出は、観る者すべてを恐怖に震え上がらせるだろう。監督・製作・脚本を手がけたウィラード・ハイクとグロリア・カッツは、後に『アメリカン・グラフィティ』や『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』の脚本家として有名になるが、その才能は本作でも遺憾なく発揮されている。特に、壁面一杯に描かれた絵画は映像の美しさだけではなく、恐怖シーンの効果として巧みに利用されている。主演のマリアンナ・ヒルは『荒野のストレンジャー』『ゴッドファーザーPART II』等に出演している美女で、本作でもその美貌を堪能できる。(文:松村仁史) |
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★美しき生首の禍
原題:The Brain That Wouldn't Die 1962年/82分/モノクロ/モノラル 監督:ジョセフ・グリーン ☆美貌の生首が語りかける! ■STORY コートナー博士の息子、ビル博士は天才的な外科技術の持ち主だった。しかし、彼のその過剰な自信は、密かに許されざる人体実験を行なうに至っていた。ある日、彼は交通事故を起こし、同乗者だった婚約者のジャン・コンプトンを亡くす。諦めきれないビル博士は、事故現場からジャンの頭部だけを持ち帰り、実験室で蘇生させる事に成功する。生き返ったジャンは「私を死なせて…」と嘆願するが、ビルの野望は止まらず、ジャンに新しい躰を与えようと、素晴らしい肉体の女性を物色に出かける…… ■INTRODUCTION 『顔のない眼』や『フランケンシュタイン』を彷彿させる医学ホラーのカルト作。TV放映時のタイトルは「死なない頭脳」だった。ビル博士役のハーブ・エヴァースはジェイソン・エヴァーズという名で有名で『新・猿の惑星』や『ガンマン無情』にも出演、1979年の『キラー・グリズリー』に主演、『バスケット・ケース2』を最後に2005年に他界している。またジャン・コンプトンを演じるヴァージニア・リースは、後に『死の接吻』としてリメイクされる『赤い崖』で有名な美人女優。クライマックスに登場するモンスターはあまりにも衝撃的だった為、海外では縮小されたバージョンも存在する。(文:松村仁史) |
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2007年2月・・・ あの、 コアなマニア達を唸らせた 「WHDジャパン」製作のレトロムービーコレクションが、 石田 一先生の監修のもとに、 装いも新たに「新訳版」で登場! 第1弾(全10タイトル)が、各500円(税込み)で発売中!! 製作:WHDジャパン 販売:有限会社フォワード 字幕監修:石田 一(いしだはじめ) 作家/SFホラー映画史研究家 ☆☆☆閑刻メディア.comで発売中!☆☆☆ |
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メトロポリス 特別編 新訳版
原題:The Metoroplis 製作:1926年 収録時間:119分 映像/音声:モノクロ/サイレント 監督:フリッツ・ラング 出演:ブリギッデ・ヘルム,グスタフ・フレーリッヒ 当時、制作費600万マルク(日本円でソートーな金額)を 投入したこの映画は、製作会社を倒産に追い込んだと 云われている。 その為、完成時には3時間以上あったフィルムは、 90分にまで編集されてしまう。本作は、国内で 発見された競技場のシーン等を追加、編集した もので、119分の国内発売最長バージョン (当社調べ)となっている。 |
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吸血鬼ノスフェラトゥ 新訳版
原題:Nosferatu 製作:1922年 収録時間:79分 映像/音声:モノクロ/サイレント 監督:F.W.ムルナウ 出演:マックス・シュレック,アレクサンダー・グラナック ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」の映画化。 |
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バスター・キートン短編集 新訳版
原題:BUSTER KEATON SHORTS 製作:1921年 収録時間:79分 映像/音声:モノクロ/サイレント 監督:バスター・キートン 出演:バスター・キートン,ルネ・アドレ,ジョー・キートン バスター・キートンの短編より、「鍛冶屋」「船出」「酋長」 「白昼夢」を収録 |
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プラン9・フロム・アウター・スペース 新訳版
原題:PLAN 9 FROM OUTER SPACE 製作:1959年 収録時間:76分 映像/音声:モノクロ/モノラル 監督:エドワード・D・ウッド・Jr 出演:ベラ・ルゴシ,トー・ジョンソン,ヴァンパイラ 「史上最低の映画監督」の名を欲しいままにした エド・ウッド監督の、究極の最低映画。 「しっくりこないニュース」とは関係ない。 |
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原始惑星への旅 新訳版
原題:Voyage to the Prehistoric Planet 製作:1965年 収録時間:73分 映像/音声:カラー/モノラル 監督:ロジャー・コーマン 出演:ベイスル・ラズボーン,フェイス・ドマーギュー ソ連映画「火を噴く惑星」の改編版。ロジャー・コーマン監督の、 技が光る一品! |
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カリガリ博士 新訳版
原題:DAS KABINETT DES DR. CALIGARI 製作:1919年 収録時間:48分 映像/音声:モノクロ/サイレント 監督:ロベルト・ウイーネ 出演:コンラート・ファイト,ヴェルナー・クラウス レクター博士を凌ぐ狂気!夢野久作を超える想像力! ドイツ表現主義の最高峰! |
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巨人ゴーレム 新訳版
原題:DER GOLEM/ WIE ER IN DIE WELT KAM 製作:1920年 収録時間:100分 映像/音声:モノクロ/サイレント 監督:パウル・ヴェゲナー 出演:パウル・ヴェゲナー,リディア・サルモノワク 「フランケンシュタインの怪物」の原型になった! カバラの秘法で蘇る人造人間大暴れ!! |
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 新訳版
原題:Night Of The Living Dead 製作:1968年 収録時間:95分 映像/音声:モノクロ/モノラル 監督:ジョージ・A・ロメロ 出演:デュアン・ジョーンズ ジュディス・オディア 怖すぎる!!天才ロメロ監督の演出を堪能! モダン・ゾンビ映画の誕生作。 |
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キートンの蒸気船 新訳版
原題:Steamboat Bill Jr. 製作:1928年 映像/音声:モノクロ/サイレント 収録時間:69分 監督:バスター・キートン 出演:バスター・キートン,アーネスト・トレンス ジャッキー・チェンも見習っていた!? バスター・キートン監督、主演の代表作 |
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恐怖の足跡 新訳版
原題:CARNIVAL OF SOULS 製作:1961年 収録時間:83分 映像/音声:モノクロ/モノラル 監督:ハーク・ハーヴェイ 出演:キャンディス・ヒリゴス,シドニー・バーガー 知る人ぞ知る、カルト作品の最高傑作! 謎の怪作心霊ホラー!! |
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